知らないと損!投資用語の基礎知識「複利」
2015/11/10
- 複利って一体なに?投資とどう関係するの?
皆さんは“複利”という言葉を聞いたことはありますか?
かの有名な学者、アインシュタインは、
「人生の最大の発見は複利だ」という言葉を残しています。
でも、あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。
複利って一体なに?投資とどう関係するの?
今回はそんな疑問にお答えします。
- 「単利型」と「複利型」の違い
複利とは、元金だけに利子がつくのではなく、元金に生じた利子にも、
次期の利子がつく計算方法です。・・・と言っても分かりにくいので、定期預金で考えてみましょう。
例えば、100万円のまとまったお金を、金利5%で5年間、定期預金で運用するとします。
<単利型>
1年目 元金100万円×金利5%=利子50,000円
2年目 元金100万円×金利5%=利子50,000円
3年目 元金100万円×金利5%=利子50,000円
4年目 元金100万円×金利5%=利子50,000円
5年目 元金100万円×金利5%=利子50,000円
⇒5年後は、元金100万円+利子250,000円=5年後の預金 1,250,000円
<複利型>
1年目 元金 100万円×金利5%=利子50,000円
2年目 元金 105万円×金利5%=利子52,500円
3年目 元金 110万2,500円×金利5%=利子55,125円
4年目 元金 115万7,625円×金利5%=利子57,881円
5年目 元金 121万5,506円×金利5%=利子60,775円
⇒5年後は、元金100万円+利子276,281円=5年後の預金 1,276,281円
つまり、単利型は元金にのみ利子がつき、
複利型は、1年目に得た利子にも、2年目の利子がつく ということなのです。
単利の場合は元本が変わらないので利息は一定です。
一方で、複利の場合には利息が元金に加算され、次の利息がつきます。
ということは、期間が長くなったり、高金利の商品を利用すれば、どんどん差が開きます。
複利が面白いのは「期間が長くなればなるほど、爆発的な差を生む」からなのです。
- 複利型は長期運用すればするほど単利型よりもお得感が増す
同じ金額を手にして運用をしても、ちょっとした情報の差で運用後の総額が異なってきます。
誰にでもできる方法でも、知っているのと知らないのとでは、
長期的に見ると大きな差が生まれ、その差は瞬く間に広がってしまうのです。
現金をたくさん持っている資産家さんや投資家さんも、こういった仕組を利用して、
「お金でお金を増やす」取り組みを行っているのです。
お金では手に入らないもの、得られないものはたくさんあります。
しかし、同様に、お金によって得られるものや、安心もたくさんあります。
日本では、お金の話はタブー視されていますが、
お金の勉強をすることは、私たちの暮らしを豊かにするための
ひとつの方法でもあると言えるかもしれませんね。
2015/11/10