スマートロックの概要と導入するメリット

2023/04/24

スマートロックとは

スマートロックとは、スマホアプリ等を利用して玄関ドアを施錠管理できるシステムです。スマホのほかにもICカードやキーパッド等で使え、遠隔で鍵を開け閉めできる機能がついていることもあります。

・日本での普及率は低い

スマートロックは便利なものですが、令和5年現在では、日本での普及率は高くありません。「株式会社SheepDog」が令和4年に実施した調査によると、20～40代会社員の約4割がスマートロックを「全く知らない」と回答しています。

・若者世代の利用率が高い

同調査では、20～40代の中でも20代の会社員の3割弱がスマートロックを利用したことがあると回答しており、他の年代と比べてかなり多いという結果が出ています。

オーナーさんがスマートロックの導入を検討するのであれば、若者世帯の利用が多いエリアがよりおすすめです。

オーナーさんが保有物件でスマートロックを導入するメリット

オーナーさんが保有物件でスマートロックを導入するメリットとしては、以下のようなことが考えられるでしょう。

・セキュリティ向上

導入するシステムによって機能は異なりますが、従来の鍵よりもセキュリティの向上が期待できるというのがスマートロックの大きな特徴のひとつです。例えば、不正に鍵が開かれたときにアラームを鳴らせるものもあり、オートロックがないなどの物件でも、セキュリティ面を高められるため、入居者が安心して利用できるでしょう。

・コスト削減

また、コスト削減につながる点も大きなポイントです。従来の鍵であれば、前の入居者が退去する際に鍵を回収したとしても、複製の可能性を考え、オーナーさんの負担で鍵を交換するケースが一般的でした。一方、スマートロックであれば、設定を変えるだけで以前の鍵を使用できなくなります。退去のたびに数万円の鍵交換費用が発生することを考えると、大きなコストカットになるでしょう。もちろん、鍵の交換費用は新しい入居者に負担してもらうこともできますが、その負担がなくなることで入居者にとってもプラスとなるのです。

・若者世代の入居率の向上

データからみても分かる通り、スマートロックはまだ普及段階ではあるものの、若者世代では利用している比率が高くなっています。このことから特に若者世代はスマートロックへの認知が高く、興味がある人も多いといえるでしょう。まだ導入している物件が少ないなかで、いち早くスマートロックを導入することで、他物件との差別化につながり、若者世代への効果的なアプローチが期待できます。より多くの若者世代に入居して欲しいと考えているオーナーさんにとって、スマートロックは十分に導入を検討する価値のあるものだといえます。

▼『フィット賃貸経営通信』4月号より
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