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投資用語の基礎知識「マイナス金利」を徹底解説!

2016/07/05

いまさら聞けない?「マイナス金利」

こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。

 

日本銀行が「マイナス金利政策」を導入した、というニュースが新聞やテレビで大々的に報道されていましたね。

 

いろいろ解説はあったけど、結局よくわからないままの人も多いのでは?

 

「一体、マイナス金利ってどういうこと?」

「私たちの生活は良くなるの?」

「投資をする上で有利になるの?」

 

といった一般の人目線で、今回は「マイナス金利(政策)」について考えてみたいと思います。

そもそも日本銀行って、何をする所?

2016年2月16日から日本銀行がマイナス金利政策を導入し、ニュースなどで取り上げられていますが、なぜ日本銀行が注目されているかご存知でしょうか?

 

そもそも日本銀行って、どんな役割を担っているのでしょうか?

少し遠回りになりますが、大切なことなので、まず解説したいと思います。

 

日本銀行には次の3つの役割があります。

 

  1. 発券銀行としての役割
    日本銀行券(つまり千円札、2千円札、5千円札、1万円札)を発行する所です。
  2. 政府の銀行
    政府の委託を受け、国のお金を管理しています。
    税金や国債のお金を預かって、公共事業に使うお金や公務員への給与などのお金を出しています。
  3. 銀行の銀行
    政府の委託を受け、国のお金を管理しています。
    税金や国債のお金を預かって、公共事業に使うお金や公務員への給与などのお金を出しています。

 

この3つが日本銀行の基本的な役割ですが、一番大切な本来の役割というのがあります。

 

それが、「景気の調節」という役割です。

 

簡単に言うと、景気が良くなると、市中銀行へ貸し出す金利を高くして、インフレを抑え、逆に景気が悪くなると、市中銀行へ貸し出す金利を低くして、デフレを抑えるのです。

 

こうやって、お金の価値が急激に変化しないように、物価を安定させることが日本銀行の一番大切な役目なのです。

なぜ、「マイナス金利政策」が実施されたの?

さて、日本の経済は、長い間「不景気」で「デフレが続いている」と言われています。

 

そうすると市中銀行へ貸し出す金利を下げるのが日本銀行の仕事です。

 

景気を良くするにもっと企業や個人がお金を借りやすくするようにしなければならないということで、過去に金利を下げてきたのですが、なかなか景気が良くならない。

 

金利をほぼゼロ(ゼロ金利政策)まで下げたけど、それでも良くならない。

 

ついにお金をもっと刷って流通量を増やそうということで、量的緩和を行いました。

(実際は、日本銀行が日本の国債を銀行から買い取ることで、お金の流通量の増加を図ります。)

 

黒田バズーカと言われる異次元の量的緩和をすることでやっと、日本の株価は上昇しました。

 

しかし2015年の夏頃から、その株価も下がり出し、アベノミクス景気の雲行きも怪しくなってきました。

 

そこで、今年の2月16日から導入されたのが、「マイナス金利政策」なのです。

日本銀行にお金を預けるのではなく、融資にもっと使いなさい!

先ほど日本銀行は、銀行の銀行であると解説しました。

 

だけど、日本銀行にお金を預けた時にプラスの利子が付くのではなく、マイナスの利子が付くとしたら?

 

つまり日本銀行に、お金を預けたら、減って行くということなのです。

これが「マイナス金利」の正体。

 

日本銀行としたら、「日本銀行にお金を預けるより、企業や個人の融資のためにお金を使ってね!」「そして、日本の景気を良くしてね!」ということなのです。

住宅ローンを受けたら、返す金額が減るの?

マイナス金利だからといって、融資(銀行から借金)を受けても、返す金額が減る訳ではありません。

 

通常2000万円の融資を受けたら、利子をつけた金額、例えば2200万円を返さないといけません。

 

それが、マイナス金利になったら、1900万円で済む???そんな訳はありません。

 

しかし、ローンの返済金利が下がることは、現実に発生してきています。

 

例えば、住宅金融支援機構が発表した長期固定型住宅ローン「フラット35」の3月の適用金利は、返済期間35年以下(融資率最大9割)は、取扱金融機関の最低金利が前月より0・23%下がって年1・25%となり、過去最低を更新しています。

 

住宅をローンで購入しようとしている人は、非常にメリットがありますね。

銀行の口座維持手数料などが発生する可能性も?

市中銀行が日本銀行にお金を預けた場合、マイナスの利子が付く(目減りする)のは先ほど述べた通りです。

 

そのことで、我々が銀行に預けているお金が減っていくことは、今の所考えられません。

 

しかし、銀行の営利団体なので、どこかで利益を確保しないといけないのも事実。

 

それが振替手数料なのか、ATM手数料なのか、口座を維持するための手数料なのか、ひょっとするとローンの金利が逆にあがる可能性も考えられます。

 

現段階では、日本銀行のマイナス金利政策によって、市中銀行が手数料を取ることにはなっていませんが、この点は、今後注視していく必要がありますね。

お金を借りやすいから、借りてしまおう!では失敗する。

今回は、マイナス金利政策について、解説をしてきました。

 

マイナス金利政策がされている状態では、当面銀行融資の金利が下がる傾向にあると思いますが、融資を受けて事業をしたり、自宅を購入する場合は、お自身の財務状態とよく相談してから進めて下さい。

 

お金を借りやすいから、ちょっと無理してでも借りるというのでは、良くありません。

 

あくまでも、ご自身のライフスタイルと、融資の受ける案件の良し悪しを適正に判断して、進めることが大事です。

 

株式会社フィット「投資の窓口」では、お客様のファイナンス状態から、最も適正な投資のご提案をさせて頂いております。

 

投資のことなら何でもお気軽にご相談ください。

 

 

参考:日本銀行ってなに?の巻(1) man@bowまなぼう

 

文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部

2016/07/05

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