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コンパクトシティ、ポートランドに学ぶ、豊かな暮らし

2016/04/26

「全米で最も住んでみたい都市」にも選ばれるポートランド

こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。

 

アメリカでいま注目されている街のひとつが、オレゴン州のポートランド。

2013年には、「全米で最も住んでみたい都市」にも選ばれています。

(出典:These Are America’s 10 Best Cities for 2013(2013年アメリカのベストシティランキングTOP10

 

ポートランドが注目されている理由は、やはりアメリカのほかの街とは違う独自の文化だと思います。

 

オレゴン州は、“Keep Oregon Weird”(オレゴンは変わった場所であり続けよう)を州のスローガンのひとつに掲げていることからもわかるように、一風変わった気風の州なのです。

 

でも、なぜいま、ポートランドが注目されるのでしょうか?

 

元々オレゴン州には、理想郷を求めて移住して来た人たちが多く住んでいるそうです。

 

そのためもあって、ポートランドには、環境に気配りをし、生活の質を大切にし、大量生産よりもハンドメイドを尊び、自動車より自転車や歩行者を優先し、地産地消にこだわるといった、まさにいま、お手本にしたいライフスタイルがあるからでしょう。

環境に配慮した、コンパクトシティの成功事例

ポートランドは、コンパクトシティの成功事例としても知られています。

 

住宅やオフィス、商業施設など、都市機能をコンパクトに集中させて、その周辺には豊かな自然を残しています。

 

乱開発を防いで、農地や森林を守るために、1970年代から都市成長境界線(Urban Growth Boundary)を定めており、これを拡張するためには住民投票が必要になるという徹底ぶり。

 

自動車社会のアメリカで、なんと、街中心部にあった既存の高速道路を撤去して公園にしたり、高速道路建設計画を撤回してその予算を路面電車建設に振り替えたりもして来ているそうです。

 

このようにして自然が守られているため、都心部からそれほど遠く離れなくても、大自然の中でレクリエーションが楽しめることもポートランドの大きな魅力でしょう。

 

オレゴン州最高峰のマウント・フッドへは、ポートランドからわずか1時間半ほどのドライブで行くことができ、キャンプや釣りなどのアウトドア・レクリエーションはもちろん、一年中スキーなどのウィンタースポーツが楽しめるのです。

 

行政と住民が一緒になって、街づくりをしているからこそ、このような豊かで質の高い暮らしが可能になっているのでしょうね。

ホテルが地元カルチャーの発信地に!

ポートランドの紹介記事で、取り上げられることが多い有名な場所に「ACE HOTEL」があります。

 

老朽化した歴史あるホテルを、クリエイティブチームがリノベーションして、お洒落なホテルに再生したもので、ポートランドのほか、シアトルやニューヨークなどにも店舗があります。

 

ACE HOTELには、どうしてもこのホテル泊まりたいという熱狂的なファンも居るほどで、近年のホテル業界で最も人気のあるホテルグループだと言えるでしょう。

 

ポートランドのACE HOTELのロビーは、地元のクリエイターやファッションピープルで賑わっていて、音楽やアートなど、カルチャーの発信地としても注目されています。

 

ホテルが、観光客と地元の人をつなぐ場=文化交流の場となっている、そんな設計がされていることも面白いですね。

 

まもなくゴールデンウィークです。素敵な街に出かけてリフレッシュするのもいいかもしれませんね。

 

 

参考文献:BRIDGE LAB (著), 黒崎輝男 (監修)『TRUE PORTLAND the unofficial guide for creative people 創造都市ポートランドガイド』

文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部

2016/04/26

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