節約して得する費用・損する費用
2015/10/15
- サラリーマンのお小遣い事情、過去2 番目の低水準
こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。
株式会社新生銀行による、「2015年サラリーマンのお小遣い調査」によると
男性会社員のお小遣い額は 37,642円と前年比1,930 円減少。
1979 年の調査開始以来、過去2 番目に低い金額(最低額は 1982 年の 34,100 円)だそうです。
年代別にみると、20 代、30代はほぼ昨年の水準を維持しているものの、
40代、50代は4,000円以上の減額となった模様です。
また、ライフス テージ別にみた場合、未婚者が最も高く43,000円を超え、
既婚者で子どもがいない世帯ではほぼ40,000円程度。
その一方、子どもがいる世帯は30,000円前後と、約10,000円の差が!
子育て世代のお小遣いが低いこ とから、
養育・教育費の家計への負担感が読み取れる結果が出たようです。
ちなみに、お小遣いが足りなくなったときのやりくり方法は?という質問では
なんと!第1位が「使わずに我慢」(63.1%)半数を超え、突出しています。
以降、「預貯金を取り崩す」、「家計から捻出する」といった、
手持ちのお金で対応するケースが多いようです。
堅実で頼もしいような、少し寂しいような・・・。
- こうなったら節約しかない!?
一度は節約を考えたことがある方、多いですよね。
住宅費、交通費、保険料、光熱費、食費、旅費 etc・・・
いろんなお金がかかりますが、
一体、何を優先的に節約すべきなのでしょうか。
なかなかいい発想が浮かびません・・・
それならば、ちょっと考え方を変えて、節約すべきではないもので考えてみましょう。
節約すべきでないものは、
“節約すると「健康・楽しみ」にマイナス影響がある費用”
具体的には、食費、教育・投資費、旅行費です。
食費について、「節約術!」といったような特集をたまに見ます。
ですが、食事は体をつくる大切なもの。
「食費」を切り詰めて、健康を害しては意味がありません。
もちろん、贅沢品や嗜好品は必要以上に買わないようはしたいですが…
健康のために、毎朝フルーツを食べること。
病気になりにくい体をつくる食材を選ぶこと。
これらは、習慣づけたいことです。
“フルーツは高いから、食材も安いものを選ぶ。”
こういった節約費用は大した額にならないし、「健康」に与える影響も大きいので、
必要以上に節約しない方が良いでしょう。
旅費は、「幸せな記憶や良い思い出」となり、費用対効果が良いので、
ここもあまり削らないほうがよいですね。
また、自己投資のための費用も節約をするべきではないと考えます。
書籍代やセミナー代などです。
書籍から学びたい、読んでみたいという知的欲求がある時には
できるだけ買うべきだと思っています。
読んでみると、自分の人生や仕事に大きな影響を与えることがあります。
それで1,000円程度の金額! これはとても安い投資だと思います。
子どもの教育費も同様ですね。
もちろん子どもの意思や強みを尊重しながら、です。
- では、何を節約すべきなのでしょうか?
節約すべきは、通信費、保険料、住居費用でしょう。
通信費については、スマホと自宅のネット環境の見直し。
いま話題の格安スマホへの乗り換えや、テザリング機能の活用で、
自宅の通信費も節約することができます。
人生を楽しむために必要な食事や旅行を我慢してまで、
必要以上の保険料を払う必要はありません。
最後に住宅費についてですが、
現在住居費用がかかっている世帯であれば、
住居費用0円という生活を実践してみるといいかもしれません。
以前のトピックにも登場している「賃貸併用住宅」なら、
金利の低い「住宅ローン」で、2棟の住宅を1棟分の値段で建築する。
1棟は自分で住んで、もう1棟を人に貸す。
住宅ローン返済を賃貸入居者の家賃収入から相殺して、
住宅ローン返済の負担額、0円を目指すことだって可能になります。
節約法であり、リスクが低い投資になるので、投資のはじめの一歩にも良いかと思います
(詳しくは、ピケティ理論実践。2棟建てて1棟貸す、賃貸併用住宅のすすめ もご参照ください)
この初めのステップ、住居費の「節約」ができるかどうかが、
資産形成の重要な要素になってくるでしょう。
この記事は2015年10月15日に公開した記事に加筆したものです。
文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部
2015/10/15