あなたは持ち家派?それとも賃貸派?本当に得をするのはどっち?
2017/05/08
- 持ち家と賃貸、本当に得なのはどっち?
こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。
持ち家と賃貸、どちらが得か?
これは簡単に答えの出ない議論ですよね。
高い家賃を払い続けていると、「支払った総額で中古マンションぐらいは買えたんじゃ?」と思ってしまうもの。
逆に、住宅ローンを負担に感じていれば「気楽な賃貸のほうが良かったなぁ」と思うこともあるでしょう。
実際のところ、それぞれに一長一短あり、どちらが得とは言い切れないものなのです。
今回は、それぞれのリスクを中心に考えてみましょう。
- 50年間家賃を払い続けると、マイホームが持てる金額に ?!
まず最初に、仮に賃貸に住み続けた場合に、わたしたちが生涯で支払う家賃総額は、一体いくらになるかを確認しておきましょう。
30歳~80歳まで(50年間)、同じ金額を支払い続けたと仮定します。
単純計算で、
- 家賃6万円の場合 → 3,600万円
- 家賃8万円の場合 → 4,800万円
- 家賃10万円の場合 → 6,000万円
この他に、多くの場合は二年ごとの更新料がかかります。
車を持っている場合は駐車場代や、賃貸の利点を生かして住み替えを行う場合は引越し代もかかることになりますね。
改めて計算してみると、とても大きな金額です。
これだけのお金を支払っても、賃貸の場合は自分のものになるわけではありません。
一方、購入すれば自分の財産として最後に家が残るのですから、その点は大きな魅力ですよね。
ですが、その時々のライフスタイルに合わせて住み替えができる柔軟さが賃貸の最大のメリットでしょうか。
では、賃貸の場合には、どんなリスクがあるのか見てみましょう。
- 賃貸の最大のリスクはインフレ
賃貸の最大のリスクは物価の上昇。つまりインフレです。
物価が上がれば、当然ながら家賃も上がってしまうからです。
その点、マイホームを購入していれば、買った住宅の資産価値が上がるということになりますね。
固定金利であれば、ローンの残高が増えることはありませんから、資産価値が上がることは持ち家派にとって大きなメリットです。
ただし、住宅ローンが変動金利の場合には、インフレ時には金利も上がってしまいますので注意が必要です。
- 持ち家派には「お金を動かせない」リスクがある
では、逆に持ち家の場合のリスクを見てみましょう。
持ち家の最も大きなリスクは、実は「お金を動かせない」ということでしょう。
なぜなら、数千万のお金が、住宅という資産に固定されている状態になるからです。
いざ、大金が必要になった時も、不動産は、簡単に動かすことができませんよね。
自由に動かせるのがお金本来の価値です。
資産の「換金のしやすさ」を「流動性」と言いますが、不動産は流動性が低いのです。
つまり、持ち家の場合には、資産はあるのにお金が使えない、売りたいのに売れないといった「流動性リスク」があるということは覚えておきましょう。
- 持ち家と賃貸、結局どちらが良い?
結局のところ、持ち家と賃貸、どちらが得をするかを断定することはできません。
なぜなら、持ち家と賃貸ではリスクとリターンが異なるからです。
持ち家の場合は、マイホームという資産を得る「リターン」のために、賃貸の場合よりも大きなリスクを背負っていると知ったうえで、自分に合うスタイルを賢く選びたいですね。
(参考文献:『知っておきたいホントに大事なお金の話』佐伯良隆 著/高橋書店)
文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部
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