稼ぐことより、お金をいかに維持するかのほうが難しい。二つの「容器」のハナシ
2017/01/13
- 「投資」こそ、新しい貯金のかたち!
こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。
「僕に20年いただければ、誰でもミリオネアにしてみせます」
と言ったのは、投資家の世野いっせい氏。
その彼が、著書『金持ち脳でトクする人 貧乏脳でソンする人』(PHP文庫)で、「金持ち脳」では、すくい取った水を入れておく「容器」についてまず考えるものだという話をしています。
「水を両手ですくい取ること」は、起業やビジネスなどで「お金を稼ぐ」こと。
その稼いだお金を入れておく、丈夫できちんとした容器を持つということが「投資」という考え方です。
アメリカでは、貯金をするかわりに、それを投資に回しておくことが一般的にされています。
この場合の投資は、攻めの投資ではなく、守りの投資。
守りの投資とは、つまり「資産の維持のための行動」です。
資産が無くならない、減らないように財産を守るための投資ということですね。
今や、投資をするということは、それぐらいに、当たり前の行為なのです。
資産の維持のための投資、これがひとつ目の容器です。
- 二つ目の容器は、自分の内面にある「エフィカシー」
では二つ目の「容器」とは、何でしょう?
それは「エフィカシー」、つまり「自己評価の高さ」という私たちの内面にある、心理的な「容器」です。
実はこの容器が、とても大切なのです。
なぜなら、自分に受け取るだけの意識や用意がなければ、成功やお金は、私たちのところにスムースに入ってこないからです。
皆さんは、自分の評価をどれくらいに見積もっているでしょうか?
- わたしたちは「身の丈」を、自分で設定してしまっている!
実は、わたしたちの可能性を制限する確定的な「根拠」は、本当は、この世に何一つ存在しません。
ひすいこたろう氏は、著書『あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で、氏の友人がフルマラソンの後に、100キロマラソンに出場した時のエピソードとして、
「前はそのゴール地点で倒れていたのに、今度は気付いたら、普通に通過していた」
と書いています。
わたしたちが、自分で限界を設定をしていることの、わかりやすい例ですね。
- 制限は全て思い込み? まずは、自分の持っている無意識の制限に気が付くこと
脳科学者の苫米地英人氏によると、脳の性質には、「スコトーマ(心理的な盲点)」と呼ばれるものがあり、脳は、自分が大切だとしている事柄しか、自分自身にも「見せない」と言います。
「見えもしない」くらい、「思い込み」の制限力は、強いものなのです。
そして、その思い込みの根拠となっているのは、親や教師、身の回りの人たちから言われたことなど、実はかなり曖昧なことが多いのですね。
例えばお金に関して考えてみましょう。
わたしたちの多くが、「自分は、100億円や1000億円には縁がない」と思っているのではないでしょうか。
2016年現在、世界一のお金持ちの人たちの個人資産はだいたい数兆円くらい、と言われています。
彼らも同じ人間なのに、自分は、100億円の個人資産とは縁がない?
本当にそうなのでしょうか?
実は、自分の世界の中に「あるもの」として、発想やヴィジョンとして「見えていない」から、そういった金額のお金に縁が無いのです。
つまり100億円や1000億円は、「自分の世界に存在しないもの」としてしまっているのです!
- 制限を外して、限界を超えよう
限界、常にそれが問題点である。
君達自身の限界について議論せよ。
そうすれば、君達は、限界そのものを手に入れることができる。
『イリュージョン』リチャード・バック著(村上龍 訳)集英社文庫
ひとつ目の容器、「投資の知識」を備え、実際に行動することは、お金を入れておく容器の頑丈さ、安全さを意味するのでしょう。
そして二つ目の容器、エフィカシー(自己評価のレベル)を高く持つことが、動かすお金の大きさを決めていきます。
さぁ、容器を満たす準備は整いましたか?
文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部
2017/01/13