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「卵は一つのカゴに盛るな」分散投資のススメ

2016/07/31

分散投資の本質を理解していますか?

こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。

 

投資の世界で有名な格言、「卵は一つの籠に盛るな(たまごはひとつのかごにもるな)」というのを聞いたことはありませんか?

 

卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落としたら、中に入っている卵が全部割れてしまう可能性があります。

 

しかし、その卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、仮にそのうちの一つのカゴを落として、カゴの中の卵が割れて駄目になってしまっても、他のカゴの卵は大丈夫なので、被害が少なくて済みます。

 

そして、その残った卵がヒナになり、やがて親鳥になればまた卵を増やせるので、投資は分散させてリスクを回避した方がいいですよ、という意味の格言です。

 

しかし、これだけではこの格言の本質を全部理解したことにはなりません。

 

今回は、もう少し踏み込んで「分散投資の本質」について考えてみましょう。

ヒナがかえる卵でないと意味がない

カゴに盛るのは、ヒナがかえる卵でなければ、意味がないということです。

 

ヒナにかえらない無精卵でもダメですし、ゆで卵でもダメなのです。

つまり、その卵が孵化をしてヒナになり、親鳥になって、多くの卵を生む事が必須となります。

 

投資に置きかえていえば、将来リターンが得られる資産であることが大事ということです。

 

将来リターンを生まない資産は、言ってみれば、すでに腐ってしまった卵。

 

早く、カゴの外に出さないといけません。

 

資産の状態を定期的にチェックして、ヒナがかえるだろうか?(リターンはあるのだろうか?)とメンテナンスすることが大事です。

 

もう一つ大事なことは、投資する時間の問題です。

 

卵からヒナ、そして親鳥になって卵を生むというプロセスには、それ相応の時間がかかります。

 

つまり、カゴを分けてリスクを分散させるというのは、ある程度の長期的な投資を前提にしたリスク回避法だということです。

 

何かのトラブルで、カゴを落としてしまったら、前の状態に戻るまでは時間がかかるということを予め理解しておかなければなりません。

分散投資するとリターンも減ってしまう?

卵を分けてカゴに盛れば、リスクは減ります。

 

しかし、投資の世界では、リスクが減るということイコール、リターンも減るということです。

 

そこで出てくるのは、投資で資産を殖やしたいのに、リターンが少なくていいの?と矛盾です。

 

例えば、銀行にお金を預けているだけでは殖やせないと思い、投資をしようと、家計を切りつめて100万円貯めたとします。

 

いざ、お金を貯めたら、「この100万円は絶対失いたくない」と感じてしまった。

 

もしそう思ったのなら、そのお金は大事に取っておいて下さい。

 

しかし、それでも投資で資産を殖やすぞ、というのであれば、「分散投資」について少し考える必要があります。

 

例えば、100万円を10分割して、それぞれ年10%の利回りの投資案件に投資したとしましょう。

 

運悪く1つの卵が潰れてしまって、その段階で90万円になってしまいました。

 

残った90万円は無事に運用できて、それぞれ10%のリターンがありました。

 

1年たって、1つの投資案件が潰れてしまいましたが、結果元手の100万円が99万円になりました。

 

めでたし、めでたし・・・? 本当にそうですか?

 

(1万円で投資の勉強ができたと考えれば「めでたし」なのですが、なかなかそう割り切れる人は少ないでしょう。)

 

さらには、現実に10万円で投資できる利回り10%の投資案件を10件探すのって、かなり難しいことです。

 

だからといって、利回りが高い案件に1点張りすることが得策なのでしょうか?

 

投資というのは、いろいろと総合的に考えないといけません。

分散投資すべき人とは

分散投資をして、リスクを減らせば減らすほど、リターンも減る可能性があるということは理解できたと思います。

 

しかし、それでも「分散投資」をすべき人はいます。

 

それは、資産の運用の第一の目的を「減らさないこと」と考えている人です。

 

平たく言えば、「お金持ち」です。

 

お金持ちの人は、今の資産がさらに増えれば、嬉しいことは嬉しいでしょうが、資産運用の第一の目的は、そのお金を大きく減らさないこと。

 

そして、その資産が生み出す配当で食べていくことです。

 

運用する絶対額が大きいため、利回りは低くても問題ない、そんな人は自然と分散投資で運用していることでしょう。

「お金」だけではない資産を理解して「分散投資」する

「資産」というと、金融資産(現金・株)や不動産などを思い浮かべますが、会計学の用語の「資産」とは、少し別の考え方をここではしてみましょう。

 

あなたの人生を構成している大切な要素を「資産」と捉えてみましょう。

 

例えば、社会に出て、ある会社に就職をしたとしましょう。

 

その段階で、自分の「時間という資産」を投資し、会社から「給料という金融資産」をリターンとしてもらっている訳です。

 

勤めている会社が倒産したり、解雇されたら困るから、今のうちに手に職をつけておいて、いざとなっても困らないようにしておく。

 

そういう考え方も、自分の「時間」を分散投資しておくという考え方に繋がります。

 

また、家族、親や配偶者や子どもたちも、何かあった時に、自分を支えてくれる大事な資産といえるかも知れません。

 

長い人生で起こるトラブルも、信頼できる仲間や家族がいれば、協力しながら乗り越えることができるでしょう。

 

もちろん、家族や友人との人間関係を金銭面や投資の側面で考えることは、違和感のある考え方かもしれませんが、こういった一面もあるということを理解しておくことも必要です。

自分の資産を正しく知り、どう分散投資するか

今回は、「卵は一つの籠に盛るな」という格言から、分散投資について考えてみました。

 

まず、自分の「資産」は何なのか?

 

「時間」であり、「能力」であり、「知識」であり、「金融資産」であるということを自覚して、それをどう運用すれば最も効率がよいのか、ということを考えないといけません。

 

これらは、あなたの人生に豊かさをもたらす「卵」のはずです。

 

その時々に一番パフォーマンスのよい資産を、積極的に運用に回す。

そして、他の資産は、カゴを分けて、リスクを回避させることが大切です。

 

つまり、「分散投資」とは、人生のそのもの、生き方にも適用できると言えるかも知れません。

 

 

文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部

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2016/07/31

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