好きなことを楽しいからやる!「ボランティア」は「天職」のタマゴ
2016/06/24
- 好きなことで成功することはできるのか?
こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。
孔子の論語に、次のような内容の言葉があります。
「知ることは好むことに及ばない。好むことは楽しむことには及ばない。」
今回は「天職」というものについて考えてみたいと思います。
自分にとっての天職に巡り合い、楽しみながら成功できたら、言うことなしですよね。
「好きなことで成功できるほど、世の中、甘くはないよ」
とは、よく聞かれる言葉です。
ですが、本当にそうでしょうか?
田口 智隆 氏は、著書『お金持ちになった人が貧乏な頃からやっていること』の中で、
「好きでもないことで稼げるほど、世の中甘くない。」
と、全く逆のことを述べています。
- 「私は働いていません。好きなことをしているだけです。」(ビル・カニンガム)
ニューヨークを代表する有名なファッション・フォトグラファーのビル・カニンガム氏(1928年生まれ)をご存知でしょうか?
ニューヨークの街角で見かけるお洒落な人々や、ファッション・トレンドを50年以上にわたって撮影してきた写真家です。
彼は2008年、フランス文化省から芸術文化勲章オフィシエを叙勲され、
その時に催されたパーティーで、
「私のしていることは仕事ではなく 喜び」
と語ります。
好きなことをしていて、かつ成功しているビル・カニンガム氏は、80歳を過ぎていると思えないほど若々しく、生き生きとしていて爽やかで、そして何よりとても幸せそうです。
もし仮に、
すでにお金に関して完璧に満たされていて、
完全に自由で、
全く好きなように何でもしていいし、また、何もしなくてもいいよ、
という状況にあることを想定してみたら、われわれはまず、何をしたいと考えるでしょうか?
一つ目は、
「とりあえず、ただただ、こころゆくまで休みたい」
ということかもしれません。
(それだけ現代社会で生きていくことは、きっとほとんどの人にとってハードなことですよね。)
そして、
「ただただ、楽しく、好きなことだけをして、ずっとずっと、遊んで暮らしたい」
というような答えが、次に続くかもしれません。
(もちろん、これらはあくまで予測にすぎませんが。)
…そう仮定して、ここで、ちょっと止まって、考えてみます。
たとえば 好きなだけ休めた後、
何でも、行動を自由に選べる中で、
もし 自分が自発的に何かをしたくなるとしたら、それはどんなことだろう?
「自由に存分に遊び続けたい」という時の自分にとって、
いちばん楽しくて、充実感を与えてくれる「遊び」とは?
つまり、お金と一切関係なく、
「それでも好きだから、楽しいから、やるであろうこと」
それは自分にとって何だろうか?と、自分自身に問いかけてみるのです。
人生において、充足感や、幸せをもたらしてくれるもの、
それはきっと人それぞれ異なるはずです。
- お金は「追わ」ない方がいい!お金は、あとから「ついてこさせる」もの
菅下 清廣(すがした きよひろ)氏は、著書『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』の中で、
「(お金と女性は)追えば逃げる。だからあくまでも、呼び寄せる。」
と書いています。
ユニークな例えですが、たしかに「望ん」で「憧れ」て 追い求めれば追い求めるほど、
えてして逆に相手が離れていってしまう、という点で、的を得ている気がします。
そういうところでは、「お金(や成功)」と「恋」のカラクリは似ているのかもしれませんね。
われわれは、
「生活のためなのだから、仕方ないんだ、お金を稼ぐということとはそういうものだ」と、
どんなに我慢をしてでも、やりたくないことに着手せざるを得ない時もあるのです。
ですが、このお金特有の 「順序のトリック」のようなものを先に見抜かないと、むしろ余計にうまく行かずに、そのうちに疲労困憊して行き詰まってしまったりすることが多いのです。
- 「お金」や「仕事の成功」は、「ボランティア」に自然に「ついてくる」もの
実は、成功するのには、我慢して辛いことや、やりたくないことをすることよりも、
自分からすすんで、無償でもやりたい、
(時にはお金をかけてでも)好きだから、どうしてもやりたい、
ということをしていくことの方が、近道なんです。
実際、先の写真家の例のように、
何かの仕事の分野で第一線にいて、活躍されている成功者の方々は、
必ずと言っていいほど自分の大好きなことを夢中で、楽しみながらやり、「結果として」成功を手に入れています。
「好きなことを仕事にして成功すること」
これは、一見すると難しそうですし、それでうまくいくこと自体 不思議な気がします。
また、すでに「我慢の働き方」をしている場合、そこから 移行していく際には、
最初は少しだけ障害物などもあるかもしれません。
ですが、「“楽しむこと”という偉大な流れ!」に乗り始めさえしたら、
好きなことを楽しいからやる!というやり方は、
我慢してつらいことに耐えながら働くやり方よりも、
ずっとずっと愉しいだけでなく、
ずっと自然なことなのかもしれません。
文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部
2016/06/24