入居者のゴミ出し問題への対応ってどうすればいいの?放置してはいけない理由や具体的な対処法
2023/10/02
- よくあるゴミ出し問題とは?
賃貸経営でよくあるトラブルの中でも比較的多いのが「ゴミ出し問題」です。ゴミ出しでどのような問題が起こりうるのか、具体的に見ていきましょう。
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- スケジュールを守らない
ゴミ出し日を守らない入居者の方がいるとゴミが長期間回収されずに残ってしまい、臭いやカラス被害などの問題にも発展します。ゴミの臭いなどは他の入居者の方にとっても非常に不快であり、大きなクレームにつながる恐れもあります。
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- 分別されていない
燃えるゴミ・燃えないゴミなど分別が不十分な入居者の方がいると、ゴミが回収されずに残されてしまいます。近隣や自治体から苦情が来ることもあり得るでしょう。地域との共存、また環境の面からもゴミの分別は重要です。
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- 住民以外のゴミ捨て
賃貸物件専用のゴミ出し場であるのにも関わらず、入居者以外の通行人がゴミを捨てるケースもあります。注意書きなどで解決しない場合には警察への届け出なども検討が必要です。
- 入居者のゴミ出し問題を放置すべきでない理由
賃貸物件でゴミ出し問題が起こった場合、問題が大きくならないうちにできるだけ早期に解決を図ることが大切です。ここでは、ゴミ出し問題を放置した場合に起こりうる問題について解説します。
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- 不衛生になる
ゴミ出しのスケジュールを守らなかったり、ゴミの分別がなされていなかったりすると、ゴミが回収されずに残ってしまいます。長期間ゴミが残り続けると、異臭が生じたり虫が湧いたりと、不衛生な環境になりかねません。長期的な目線でいえば、それは賃貸物件の評判の低下にもつながってしまいます。
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- 物件全体のモラル低下につながる
ルールを守らない人を目にすると「自分も守らなくて良い」と考えてしまう人も中には現れます。最初は小さな問題であっても、結果的に物件全体のモラル低下など大きな問題につながる可能性があります。
- 入居者のゴミ出し問題への対策
入居者のゴミ出し問題にはどのように対応すると良いのでしょうか。ここでは、具体的な対策について見ていきましょう。
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- 注意喚起する
ゴミ出しのルールを守れていないことに対して、間接的に注意喚起を行いましょう。具体的には掲示板やゴミ出し場所への張り紙などがあげられます。ゴミ出しのルールは地域によって異なるもので、遠方から引っ越してきた人などゴミ出しのルールを理解していないだけ、という可能性も考えられます。「ゴミ出しの曜日を厳守しましょう」「ゴミの分別を徹底しましょう」など起こっている問題についてより具体的に記載することが大切です。また、注意喚起のチラシを賃貸物件の全戸に配布するのも効果的です。その際は「このチラシは全戸にお配りしています」と明記し、きちんとルールを守っている入居者の方の反感を買わないことがポイントです。
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- ルールを守らない人を入居させない
「ルールを守らない人を入居させない」という方法もあります。判断基準の一つとしてあげられるのが入居時の審査です。例えば外国籍の方の場合、中には日本の文化を理解しておらず、ルールを説明しても理解できない、またはしようとしない方もいます。
外国籍の方が入居を希望している場合はゴミ出しのルールを理解してくれている方かどうか確認しておくのが望ましいでしょう。前述したとおり、一度問題が起こると物件全体の問題に発展する可能性もあります。審査時にルールに対する意識を念入りに確認しましょう。
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- ルールを守らない人を特定、場合によっては契約解除も視野に入れる
注意喚起してもゴミ出し問題が収束しない場合は、ルールを守らない人を特定し、契約解除も視野に入れて行動しましょう。よくある方法として監視カメラの設置があります。
また、カメラを設置することによりゴミ出し問題の当事者に「見られている」という意識が働き、問題行動が収まる可能性もあります。
▼『フィット賃貸経営通信』9月号より
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2023/10/02