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【相続相談】高齢の父の将来の相続が心配です。いつ頃具体的な対策をとればいいのでしょうか?

2018/07/02

いつ頃、具体的な対策を取るべきか

Q.父が80歳になりました。高齢で将来の相続が心配です。今は元気であまり先のことは考えていないようなのですが、いつ頃から具体的な対策を考えるべきでしょうか?

 

A.今すぐ検討を始めましょう。統計的に「高齢者の健康ではない時期」の長期化が問題になっています。

 

以下の表は、内閣府が発表している「高齢者白書」というデータです。こちらによると女性の平均寿命は85.9歳、男性は79.44歳となっています。将来推計では今後も平均年齢は上がり続け、2060年には、女性は90歳強、男性も84歳にまで到達するとされています。

 

 

一方でその間に健康でいられるのかというと、実は65歳以上の方の約4人に1人が、認知症有病者、もしくは認知症の予備軍、と言われています。いつまでも心身ともに健康でいよう、という気持ちはとても大切ですが、正常な判断ができない、となると法的な決断判断が難しく、契約行為などが大きく制限されることになります。

 

 

出典:「都市における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(H25.5)及び

『認知症高齢者の日常生活自立度』Ⅱ以上の高齢者数について』(H24.8公表)を引用

 

認知症で出来なくなること

認知症でできなくなる法律行為もあります。健康な時期のうちに始めましょう。

 

 

今注目を集めている家族信託でも、健康な状態でないと始めることができません。また、認知症と診断された後も、選択する事ができる後見制度は、物件の大規模なリフォームや、資産の売却などが、大幅に制限されます。よって将来の相続対策への妨げになるケースもあります。将来を見据えた相続対策は、何かが起きる前、健康な時期から、始めていただく事をお勧めいたします。

2018/07/02

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