マイホーム投資から始めよう!「家が稼ぐ」という考え方で、マイホームを「資産」に
2017/04/10
- ただ住むだけのマイホームは「負債」だと知っておく
こんにちは。株式会社フィット「投資の窓口」編集部です。
不動産投資に興味がある方なら、ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房)を読んだことがあるか、少なくともタイトルぐらいは知っているのではないでしょうか。
ロバート・キヨサキ氏にお金の哲学を教えた「金持ち父さん」は、実際にハワイで最も裕福な資産家の一人です。
この金持ち父さん、マイホームは「負債だ」とはっきり言っています。
なぜマイホームが負債なのでしょうか?
金持ち父さんは、資産と負債をこう定義しているのです。
- 資産は、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの。
- 負債は、あなたのポケットからお金を取っていくもの。
多くの人が住宅ローンを利用してマイホームを購入しますよね。
住宅ローンは借金ですから、当然ですが、毎月の返済でお金が出て行きます。
仮に、全額をキャッシュで購入していたとしても、固定資産税や家の維持費などのお金は出て行きます。
それでも、住宅ローンを完済すれば自分の資産として残るのだから、資産じゃないかという考え方もあるかもしれません。
仮に30年ローンでマイホームを購入したとしましょう。
住宅ローンを完済した時には、その家は築30年です。
資産価値は下がっているうえ、屋根や外壁の修繕を必要とするような状態でしょう。
ただ住むだけのマイホームは、やはり「あなたのポケットからお金を取っていくもの」=負債なのです。
- 家に稼いでもらうことができれば、マイホームは「資産」になる
それでは、マイホームは買うべきではないのでしょうか?
そうではありません。
マイホームが欲しいなら「資産になる家の持ち方」をすれば良いのです。
例えば、住宅ローンや家の維持費のために、あなたが働くのではなく、家が働いてくれたらどうでしょうか?
それが可能ならば、マイホームは「あなたのポケットにお金を入れてくれるもの」=資産になりますね。
あなたに代わって家に稼いでもらう方法として、ぜひ取り入れたいのが太陽光発電です。
光熱費を軽減するだけでなく、大容量のソーラーパネルを搭載した家なら、売電収入を住宅ローンの返済に充てて、月々の負担を大きく減らすことも可能です。(参考:ソーラーリッチハウス)
- マイホームの購入には、低金利の住宅ローンが使える
マイナス金利の影響もあって、住宅ローンの金利は2016年に過去最低を更新しました。
2017年3月の現在でも、全期間固定金利住宅ローンの「フラット35」の金利は、なんと1%程度です。
1%の金利でお金が借りられるなんてことは、滅多にありません。
不動産投資をする資金に充てられればよいのですが、残念ながら、住宅ローンは基本的に「居住用の不動産」にしか使えないことになっています。
「自宅として居住する部分が建物全体の51%以上あること」が要件になっており、投資目的の収益物件を購入することはできないのです。
それでも金利の低い住宅ローンが使えるのは、マイホームの大きなメリットです。
だからこそ「資産になる家の持ち方」をするためにはどんな家がよいか、しっかりと考えたうえでマイホームを購入したいですね。
- 「マイホームの資産性」を考える
マイホームには「終の住処」というイメージをお持ちではないでしょうか?
多くの人が「マイホームには一生住むもの」と考えて、夢を詰め込んだオーダーメイドの家を建てます。
そのため、値段も高くなりますが「一生に一度の買い物だから」と無理をしてしまう。
その結果、ローンの返済に苦しむことになる。
そうならないために、そしてマイホームを買った後の生活がより豊かになるように、「マイホームには一生住むもの」という考えを、転換してみてほしいのです。
十年後、二十年後、生活スタイルが変わった時に、同じ土地、同じ家に住み続けたいかどうか、先のことはわかりませんよね。
アメリカの中流家庭では、子どもが小さく家族が多いうちは、大きなプール付きの家に住み、子どもが巣立っていくと、家を売って小さな家に住み替えるという住まい方が一般的です。
夫婦二人の暮らしなら、メンテナンスの負荷が大きいプールや広い家は、経済的にも、生活をするうえでも負担になるからです。
彼らは、家を売る時に高く売れるように、住んでいるうちから、インテリアを整えたり、こまめにリフォームをしたりします。
日頃から「家の資産価値」を上げるための努力をしているのです。
彼らのように、ライフスタイルに合わせて住み替えをすることを視野に入れ、家を売ったり、貸したりする時のことまでを考えておく。
そうなると購入したいのは「わたしだけのマイホーム」ではなく、「資産性のあるマイホーム」です。
個人の夢が詰まったオーダーメイドの住宅は、お金がかかる上に、ほかの人にとって魅力的かどうかはわかりません。
一方、汎用性の高いシンプルな規格住宅であれば、コストを抑えられるうえに、買い手もつきやすいでしょう。
「不動産投資」と言うと、自分には縁が無いと思われる方も多いかもしれませんが、マイホームなら、多くの人が、人生で一度は購入を検討するのではないでしょうか。
終の住処としてマイホームを購入するのではなく、身近な「マイホーム投資」で不動産投資のはじめの一歩を踏み出すのだと考えてみる。
そして、家に稼いでもらうためにどんな方法があるか、しっかりと考えたいですね。
文/株式会社フィット「投資の窓口」編集部
2017/04/10