2021年コロナ禍における 繁忙期の学生入居者 ニーズの大きな変化
2021/01/25
- 大学の授業の実施方針に変化
コロナ禍で、賃貸に入居する学生入居者に大きな変化が出てきています。今回は、2020年の振り返りとして、賃貸入居者のニーズの変化についてご説明したいと思います。繁忙期に向けての対策を考える上での参考にしてください。
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新型コロナウイルスの影響から、全国の大学で、授業の仕方が大きく変わってきています。もともと通常の対面授業が基本であったところに、密を避ける目的でオンラインを使った遠隔授業を取り入れる大学が非常に増えてきました。
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文部科学省による全国の大学でのアンケート調査を行ったところ、大学における授業の実施方針は、完全対面授業が19.3%に対して、オンライン・対面の併用が80.1%と大多数を占めます。併用の考え方をみますと実験や少人数クラスのみ対面で実施し、通常授業等はオンラインの大学がほとんどであることから、大学近隣に物件を借りる必要性が減少しています。
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在校生にとっては、授業の実施方針が変わり、アルバイトができる飲食店などが減っている実情の中で、そのまま住み続けるか、近県であれば実家に戻るかの選択肢になり、退去するケースも出てきています。新入生にとっては実験などの対面でなければできない授業が多い学部は下宿率が上がるが、そうでないオンラインで行える学部は下宿率が下がる傾向になってきています。
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- 新型コロナ前から自宅通学率上昇
新型コロナウイルスの影響がある前の段階から、大学での自宅からの通学者比率(国立、公立、私立での違いは大きい)は上がってきていました。
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国立、公立では、ここ20年、自宅通学者比率は大きく変動していませんが、私立はリーマンショック後のタイミングで増加し、そのまま景気が回復しても上がり続ける傾向にあります。
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上記と合わせると、大学でも私立、またオンラインでも授業ができる学部学生に関しては、来年の繁忙期の顧客数が伸びない傾向にあると思われます。大学の授業方針で、考え方は大きく変わりますが、厳しいと予測できる物件のオーナー様は、在学生・新入生ともに、入居を促進するキャンペーンなどを積極的に行うか、別のターゲットへの変更について考慮する必要があると思われます。
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▼『フィット賃貸経営通信』1月号より
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2021/01/25