借入を返済し続けられるか? 繁忙期前にチェックしましょう
2021/02/15
- コロナで先が読みにくい時期だからこそ
今から2021年の春にかけて、入居が多くなるシーズンですが、全国的にはコロナ禍の影響で新規入居が厳しくなるエリアも出てくると思われます。例年にない状況の中で、積極的な入居対策を進めているオーナー様も多いと思いますが、もし入居が思うように進まず収入が追いつかない場合は、赤字にならない対策も必要になります。
- 今一度確認しておきたい、リスケジュールとは
上の図をご覧ください。こちらは築15年が過ぎた、あるオーナーの経営状況をみたものです。実は、税引き後手残りを見ると、最終的に手元に現金が残らない経営になっていることがわかります。
なぜ、このような状況になるのでしょうか?
実は主な要因は、下記の4つです。
.
①入居状況の悪化、老朽化による賃料減額での収入減少
②設備等の減価償却の減少による、実質的な所得税の上昇
③借入返済が進む中で金利分の減少・元金分の増加による、実質的な所得税の上昇
④建築当初、想定した返済計画が上記①の変化により破綻してきている
.
特に、この入居シーズンは①②での空室対策に目がいきがちですが、③④を改善しておかないと、どんなに入居状況を改善しても手元に現金が残らない、といったことも出てきますので注意が必要です。
.
経営困難になったら…手元に現金が残りづらいと感じたら…
リスケジュールを検討しましょう!
.
リスケジュールは、金融機関などに相談し、ローンの組みなおし(借入期間の延長)や金利の引き下げを行うことです。実際には金融機関によって対応や考え方が違う為、賃貸管理会社と連携し金融機関に相談するのが一般的です。
入居シーズン対策の一つとして、ぜひご検討ください。
.
.
▼『フィット賃貸経営通信』1月号より
毎月フィットの賃貸オーナーの皆様には『フィット賃貸通信』をお送りしております。
詳しくはこちら
2021/02/15